真正ピラミッド
スネフルは更にダハシュールにおいて、勾配約43度で、側面が二等辺三角形の赤ピラミッドを建造。これによっていわゆる真正(しんせい)ピラミッドの外形が完成した。スネフルが一人で3つもピラミッドを築いている点から導かれる王墓説否定論に対しては、メイドゥームのピラミッドは勾配がきつ過ぎて崩壊、屈折ピラミッドは同様に一定の高さ以上に出来ない為に挫折して文字通り屈折、妥協の産物として43度のピラミッドが誕生したのだという反論が成されて来た。
世界最大のピラミッドは、スネフルの次のクフ王によってギザに築かれた(ギザの大ピラミッド)。勾配は51度52分。底辺は各辺230m、高さ146mに達する。長さと高さの比は黄金比であり、またこれはエッフェル塔が登場するまでの間世界で最も高い建築物であった。第2位のカフラー王のピラミッドもこれに匹敵する、底辺215m・高さ143.5mである。この二つに隣接するメンカフラー王のピラミッドは何故か規模が縮小し、底辺108m、高さ66.5mである。この王の威光が前二代の王と比して然程劣るものではなかったと伝えられる事から、縮小の理由は謎とされている。この三つはギザの三大ピラミッドと呼ばれ、世界有数の観光地となっている。これらのピラミッドは表面に化粧板が施されていたが、剥がされてカイロ市街地の舗装に使われてしまい、現在ではカフラー王のピラミッドの頂上辺りとギザのピラミッドの土台元に僅かに残っているのみである。
この3大ピラミッド及びナイル川の(当時の)流れ、そして他の多数のピラミッドとの配置に着目し、ピラミッド群は天体の配置を模したものであるという説もある。即ち、ナイルが天の川で、3大ピラミッドがオリオン座の三つ星に相当、他のピラミッドも星の位置を反映しているという言である。3大ピラミッドの内メンカフラー王のピラミッドが他の二つの頂点を結んだ線からずれている点に付いて説明する有力な説とも言われている。但しこの説は一般に認められてはいない。
wikipediaより
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ピラミッドの風景写真