琉球王国グスク及びその関連遺跡群
「琉球及び関連遺跡群」は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。グスクなどの琉球王国の史跡群を総称した名称です。グスクというのは、沖縄県を中心に奄美諸島から八重山諸島にかけて多数存在する、「古琉球(グスク)」時代の遺跡をいいます。
「グスク」は、標準語では「城」と訳されます。しかし、グスクのすべてが軍事拠点として使われていたわけではありません。また、地域によって形態や呼び方に違いがあります。
世界遺産(文化遺産)の登録基準(1〜6)のうち、「琉球及び関連遺跡群」は、基準の2、3、6を満たすとみなされ、登録されました:
基準2:ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
基準3:現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。
基準6:顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。
「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」の具体的なものは以下のものです:
●今帰仁城跡
●座喜味城跡
●勝連城跡
●中城城跡
●首里城跡
●園比屋武御嶽石門
●玉陵
●識名園
●斎場御嶽
沖縄を訪れ、その美しい海辺や温暖な気候にほっと心を癒すと共に、その地が経てきた歴史に思いを馳せてみてはどうでしょう。一味違った、奥深い旅となるのではないでしょうか。