文化遺産「厳島神社」
厳島神社は、広島県の厳島(宮島)にある、神社です。日本全国に約500社ある厳島神社の総本社で、1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
登録の基準として、基準1,2,4,6を満たしていると評価されました:
基準1:人類の創造的天才の傑作を表現するもの。
基準2:ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
基準4:人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
基準6:顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。
厳島神社は、宗像三女神を祀ります。三女神のひとり、市杵島姫命は、神仏習合時代に弁才天と習合したことから、厳島神社は、江ノ島、竹生島とともに日本三弁天のひとつとされています。
厳島神社がある、厳島(宮島)は、「安芸の宮島」と呼ばれ、宮城県の「松島」、京都府の「天橋立」と並び、日本三景の1つと呼ばれます。安芸の宮島は平家納経で有名です。厳島神社の平舞台は、大阪天王寺の四天王寺の石舞台、同じく大阪住吉区の住吉大社の石舞台と共に、「日本三舞台」の1つにもなっています。
厳島神社は非常に台風の影響を受け易く、台風が来るたびに何らかの被害をこうむっています。最近では、2004年の台風18号で国宝附指定の「左楽房」が倒壊しました。さらに最近では、高潮の被害も報告されています。